@article{oai:nipr.repo.nii.ac.jp:00007176, author = {深瀬, 茂 and FUKASE, Shigeru}, journal = {南極資料}, month = {Apr}, note = {P(論文), 1956年より日本の南極観測が開始され,宗谷の往復航海中に海洋観測も実施されている.第4次観測の際には,水温,塩分,水素イオン濃度,溶在酸素量,燐酸塩,珪酸塩,アンモニヤ,亜硝酸塩,硝酸塩を測定し,また同時にプランクトンを採集し,珪藻類については各種類ごとに詳細な定量を行ない,撓脚類の分布も参考とした.これらの資料のほかに,Discovery Expedition(1932-51)その他の観測結果も利用して,アフリカ南端と南極大陸間の表層の海況を研究した.この海域には亜熱帯収束線および南極収束線の存在が知られているが,水温,塩分その他化学成分の分析結果を解析したところ,南アフリカ沖合を南西流するアグリアス海流の南側に,東流する別な水塊が接触して顕著な収束線を形成していることが認められ,これをアグリアス収束線と命名し,この収束線と亜熱帯収束線との間に存在する水塊を,西風皮流北縁水と命名した.その結果この海域には3個の収束線が存在し,4個の水塊に分離される.すなわち北からアグリアス暖水塊,アグリアス収束線,西風皮流北縁水塊,亜熱帯収束線,亜寒帯上層水塊,南極収束線,南極表層水塊である.これらの水温,水質,その幅および変動について研究した.珪藻頬は92種が査定され,Nitzochia seriataが全域にわたって最も卓越している.西風皮流北縁水は暖流の性質を有し,かつChaetoceros socialisの卓越することにより他の水塊と区分され,亜寒帯上層水はNitzochia seriataの細胞数が多く,かつその比率が高いことで他の水塊と区別されるなど,上記水塊分析の結果を裏付けることができた.撓脚頬の分布もまた海況とよく一致し,さらに南極大陸近縁に存在すると言われている南極発散線の存在をも暗示すると考えられる.}, pages = {1281--1338d}, title = {アフリカ南端と南極大陸間の表層の海況について}, volume = {15}, year = {1962}, yomi = {フカセ, シゲル} }