@misc{oai:nipr.repo.nii.ac.jp:00011340, author = {猪川, 千晶}, note = {2015, 岩石に微量しか含まれていなジルコンやモナザイトといった鉱物は、希土類元素や放射性元素を含んでおり、年代測定を行う上では重要な鉱物である。近年、測定技術の進歩で、ジルコンやモナザイトを対象にした年代測定が広く行われるようになったが、変成作用におけるジルコンやモナザイトの形成・成長・溶解のメカニズムは、まだ十分には解明されていない。 本研究では、変成岩中のジルコンの詳細な形態観察から変成作用におけるジルコンの成長プロセスを明らかにすることを目指した。変成度が非変成から高度変成岩まで連続的に変化することが知られている領家帯木曽地域において、野外調査、岩石記載、変成条件(温度・圧力)の検討、ジルコンの形態観察・ 内部構造観察を行い、変成度の上昇にともなうジルコン結晶形態の変化とその要因について検討した。 その結果、ジルコンは低変成度では砕屑性の特徴を示し、中変成度では流体によると思われる溶解を被り、高変成度では変成作用で形成されたと考えられるリムが存在することから、ジルコン結晶の成長が開始したと考えられることがわかった。 先行研究で方解石-石墨同位体地質温度計を用いて見積もられている変成温度と本研究で行った黒雲母-ざくろ石温度計を用いた変成温度の結果から、本地域におけるジルコンはだいたい330℃くらいから流体の影響による結晶変化が見られ、約530℃以上では変成作用における成長が認められた。以上の結果は、予察的ながら非変成から高度変成作用までの連続的な変成条件の変化に伴うジルコン結晶形態の変化を考察するための基礎データとなる。}, title = {変成作用におけるジルコンの形成・成長プロセスと変成温度との関係}, yomi = {イカワ, チアキ} }